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あぶぶろ

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全自動。

危ないだろうなぁ。
無理だろうなぁ。
―――何となくそんな予感が頭をよぎったのも確かだ。
だが、うちは限界にきていた。
時は17時半。会社から帰宅して小休止したとこである。
しかし、うちの体は敵の侵食に既に飲み込まれていた。
普段ならお腹が空いているはずなのに、今日はそんなものどうでもいいという気分。
無理もない。
うちが昨日寝たのは・・・いや、すでに今日であったが、最後に時計を確認したのは4時48分であった。・・・そして、うちは仕事なので5時40分には起きねばならない。
1時間も寝ていないのだ。眠いのも当然である。
いくら会議の資料作りで寝不足だといっても、明日も普通どおりに仕事がある身である。ここは体が欲するとおりに睡眠を貪っておかねば、文字通り身が持たない。
とりえず水分を摂取し、布団へと直行する。
・・・うちはここで最後の抵抗を謀る。
携帯を手に取り、アラームを21時50分で設定。
そう、今日は木曜日。22時から電車がやってくる。それだけは見逃してはならない。
祈るように携帯を握り、そっとベッドのわきへと置く。
電気を切り、そっと目を瞑る。
・・・。
・・・・・・。
・・・ん。
暑さに耐えかねて目が覚める。
当然辺りは真っ暗。うっすらと影が見えてはいるが、何がどこにあるのか分からない。
今何時だろう?
怖い予感がしたので携帯を確認すべく手を伸ばす。
あれ?どこに置いたっけ・・・。
暗い中、置いたであろう場所を手探りで。
読みかけの漫画や小説に手が当たる。こつんと硬いものに当たったと思えばエアコンのリモコン。
・・・・・・無い。
うちは間違いなくベッドのわきに置いたはずである。これは大変嫌な予感がした。
ベッドから立ち上がり、電気をつける。
眩しさに目蓋が閉じようとするが、今は緊急事態なので必死で抵抗。
枕元。何もない。
薄いかけ布団の下。ここもない。
むぅ・・・。一体どこへ?
いや、それよりも時間が重要である。22時過ぎてさえいなければ良いのだ。
パソコンの傍に腕時計を置いているので、うちはそれを確認すべく大股で一歩前えと踏み出した。
・・・・・・妙な感触が右ふとももを刺激する。
それが何であるかは一瞬にして理解できた。


だが・・・何故そこに!?


―――ゆっくりと手をズボンの右ポケットに入れ、あるべきはずの無い携帯を取り出す。
間違いない。うちの携帯だ。
・・・まず時間を確認して色々と終わったことを理解する。
そして設定画面にいき、予定していたアラームの時間を確認する。
・・・。
・・・・・・。
携帯のアラームを解除し、普段どおりの定位置である右ポケットへと仕舞い込む。
うちはこの動作を・・・・・・寝ながらやったのか。


1時38分。
もちろん日付も変わっていた。
うう・・・またやっちゃった。
今日は電車男も見逃したし散々だなぁ。
でも日記だけは何とかせねば・・・。

うちはそっと机の引き出しを開けてみる。
もちろん、そこには何もない。
文房具とか変な置物とかが入っているけども、タイムマシンなんてそこにはない。





・・・ そこには 無い。
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