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あぶぶろ

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川の流れのように。

小学生の頃に、それまで「やってみたい」と思っていた事の一つを行なうことができた。
ずばり、『流しそうめん』である。
近所の家族同士、仲の良かったお宅の庭でそれは催された。
庭にはすでに竹が置いてあり、それをナタで縦に切り開く。
当然、中には節があるのでそれを切り取り、ささくれが無いようにやすりをかける。
そして麺が通る道が完成し、それを繋げてだいたい5mくらいの長さのものが出来上がった。片端を高い位置へ、もう一方を低い位置へと固定し、低い方には大きな鍋をセットして麺が地へと落ちるのを防ぐ。
まずは水を流してみる。
これも上手いこといき、水は小川のせせらぎの如く最後まで流れ落ちていった。
さあ。いよいよ本番である。
うちも、妹も弟も、向こうの家族の子供たちも、みんな右手に箸を握り左手に器を構えて、今か今かとその瞬間を待っていた。
そして、ついに竹の通路に麺が着陸したのである。
他の子に負けまいと迫り寄る子供たち。
それを馬鹿にするかのように流れない麺。
・・・水流が弱すぎて詰まったのである。
出鼻を挫かれたわけであるが、それでも我々の『流しそうめん』に対する情熱は失われることがなかった。
水流を強めようとする叔父さんの手元を見ながら構える。
蛇口が緩められ、勢いよく流れ出した麺が―――。
・・・。
・・・・・・。
・・・・・・勢い、良すぎませんか?
叔父さんの絶妙な力加減で開かれた水道は、狭い竹の通路に鉄砲水を生み出した。
あっ!
と思った時には子供たちはずぶ濡れ。
それでも必死に箸を繰り出すが、加速した麺は嘲笑うかのように滑りぬける。
下の鍋へと落ち込んだ麺は、その勢いに乗った水流と共に鍋から溢れ出る。
・・・。
・・・・・・流れ出した麺はミミズの大群を思わせるような動きで、家の前の溝へと旅立って行ったのであった。
子供も、大人も、その一部始終を観ながら、呆然と立ち尽くしていた。



懐かしい過去の想い出。
『流しそうめん』って一度やってみたかったんですよね。
そんな話を家族でしてたのかなぁ。
ちょっとそこらへん覚えてないんですけど、何だか合同で実際に行なうことになっちゃったんですよね。

・・・ほんと楽しみだったのに。
こんなことになると誰が予想できただろう。

その後、普通に再開しましたよ。
何となくこれから食べようとしている物が、さっき地面を流れていったと思うと食欲を激減させたような覚えがありますが・・・。
んー、昔すぎて不確かですな。



これからしようとしてる人!
気をつけて!!
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