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あぶぶろ

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過去と罪。

辛い現実と戦うために欠かせないステータス。
「妄想力」
現実に打ち勝ってゆくことでこの力を得るという、一種の精神的な成長のことである。
どんなに過酷なリアルであっても、このステが高ければ大丈夫。
そんな現実なんて無かったことにして、凄まじい妄想の力によって自分の中の記憶は書き換えられてゆくのだ。
どんなに辛い出来事も、これさえ極めれば楽しいことばかり。
他人からどれほど指摘されようとも痛くも痒くもない。
自分の中の記憶。
それこそが唯一の現実なのだから。



ふっ・・・。
と、まさにそんな感じで唐突に想い出したことがある。
小学生の頃のことだった。
・・・うちは嘘をついていた。

その日は身体測定の日であった。
保健室に行ってから体重やら身長やらを測定するのであるが、その後、教室に戻ってから体温を測るというのがうちの学校の身体測定であった。

記憶は定かではないが、1年・2年、3年・4年、5年・6年と、2学年ずつで身体測定は行なわれていたと思う。
2学年と言えどもかなりの人数なのであるから、体温計だって使いまわしていたら時間がかかってしまう。
そこで、一クラス30人ほどのうちの学校には、全員が一度に測れるように30個以上の体温計が常備されおり、1クラスが測ったら次のクラスへとまわしていた。

事件はそんな中で起こった。

クラスの生徒全員に体温計を配って体温を測る。
その後、使用した体温計を回収するわけであるが、当然、クラスの生徒数と同じ数だけの体温計が集まるはずなのである。
・・・。
しかし、何故かうちのクラスはそれが一本足りなかったのだ。

慌てて探す先生。
生徒も身の回りを探すが、みんな回収されたと答えている。
回収と言っても、教室前方の教卓の上の箱に入れるだけであるから、信憑性はない。
だが、体温計欲しさに持ち帰る、なんてことは考えられない。
・・・何せ体温計である。家にあるだろうし、遊び用も考えられない。

結局、先生も諦めた・・・というか面倒になったのか。
出てきたら先生に知らせる、ということでその場の騒ぎは簡単に収まってしまったのだ。
危険性はあるかもしれないが、体温計如きでそんなに重要な危険はありえないだろう、と思っていたのかもしれない。
何よりも体温計はいっぱいあるのだ。
一つくらい無くなっても何も問題ないことも事実であった。

うち自身も無くなったものが体温計であるから、さして気にも留めていなかった。
コロッと忘れて、当時そんな騒ぎもあったなぁ、と偶に懐かしむくらいの出来事であった。



そして、話は今日の日記の出だしへと舞い戻る。

  「妄想力」

小学生の頃のうちにもその偉大なる力があったのだ。

記憶を書き換え、現実を全否定させる力!
過去を変えてしまう神の力!

そう、うちの記憶もこの力により書き換えられていたのである!!





・・・。
・・・・・・今日、ふっと想い出したのだ。






うちが割って隠したのだ。

何故だろう・・・。
本当に今まで忘れてたんですよね。
体温計が無くなった事件は覚えていたんですよ。
別に騒ぎになるほどのこともなかったし、その後、その体温計がどうなったか、とかも全然気にしてなかったんです。

・・・それなのに。

「そういえば小学生の頃そんな事件もあったなぁ」
「懐かしいなぁ」
「ほんと懐かしいなぁ」
「・・・ん?」
「アレ・・・なんだこの記憶は・・・?」
「あれ・・・アレ・・・??」
「・・・・・・割った記憶がある」



犯人はうちだったらしい。

過去の出来事何だから・・・もう・・・忘れさせて。
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